「どうしてクレヨンで描こうと思ったの?」
クレヨン画を見せると、決まってされる質問です。(笑)

私はもともとデジタルで絵を描いていましたが、もっと誰かの手に渡り、その瞬間の喜びを感じてもらえるアナログのアートを描きたいと思うようになりました。
そんなとき、Instagramで偶然見つけたのがオイルパステル画

「クレヨンでこんな素敵な絵が描けるなんて!」

その瞬間、子どもの頃に使っていたクレヨンが、全く新しい可能性を秘めたツールに変わったんです。
「私も描きたい…!」と興奮しながらメーカーを調べ、その日のうちにクレヨンを注文した事を覚えています。

そこから、私のクレヨンアートの旅が始まりました☺︎

私にとって、アートと深い関わりを持つ存在が愛犬カールです。
中学3年生のときに家にやってきたカールは、いつの間にか家族の中心にいて、ソファーを我が物顔で占領してくれる頼もしい存在です(笑)

無邪気な姿や、何気ない瞬間が、私の毎日を豊かにし、アートにもたくさんのインスピレーションを与えてくれました。

大学時代のある日、仲の良い友人の誕生日プレゼントに悩んでいた私は「彼女の愛猫を描いてみたらどうだろう?」とひらめきました。
クレヨンアートをTシャツや巾着袋にプリントして贈ったところ、彼女は本当に喜んでくれました。

自分の絵で、こんなに人を喜ばせることができるんだ」と感じた瞬間でした。

その後、家族にも愛犬カールをクレヨンで描いたグッズをプレゼントしました。
母にはポーチ、妹にはTシャツと巾着袋を、それぞれの好みに合わせてデザインし、クリスマスに贈りました。
2年経った今でも、大切に使ってくれています。

そんな家族や友人を笑顔にできた経験が、もっと多くの人にクレヨンアートを通じて幸せを届けたいと思うきっかけとなりました。

1ヶ月前、元気だったカールが突然体調を崩しました。心配で毎日病院を探したり、YouTubeで症状を調べたり、仕事が始まる直前までこっそり泣いたり。そんな日々が続きました。
今は薬を飲みながら元気に過ごしてくれています。

当たり前になっていたペットとの時間がどれほど貴重かを改めて実感しました。
いつまでも続くわけではないからこそ、その一瞬一瞬を大切にし、思い出を形に残したいという気持ちがより強くなりました。

カールの舌を出した変な顔や、毎朝皆の部屋を見回りに来る白いもふもふ。
そんな、何気ないけれど大切な瞬間をただ写真に収めるのではなく、
『もっとお部屋を素敵に彩るアートとして残したい』
という気持ちが強くなりました。

ひと目で「これがうちの子だ!」とわかるような、温かみのある特別な一枚を描きたいと思っています。

思えば私がクレヨンアートを始めたきっかけは、誰かを喜ばせたいという思いでした。

そして、今ならきっと少しそれができます。
ペットを愛する他の飼い主さんたちにも、ペットとの特別な瞬間をアートにして残すお手伝いができればと思っています。